「LPを作ったが、コンバージョンが増えない」「どこを改善すればいいかわからない」「LP改善のチェックリストが欲しい」
ランディングページ(LP)は、Web広告やSEOの成果を大きく左右する重要な要素です。LPのCVR(コンバージョン率)が1%から2%に改善すれば、同じ広告費で成果が2倍になります。
本記事では、LPのCVRを改善するための50項目のチェックリストを、カテゴリ別に解説します。自社のLPと照らし合わせながら、改善ポイントを見つけてください。
LP改善の基本原則
なぜLP改善が重要なのか
LP改善は、最も費用対効果の高いマーケティング施策の1つです。
LP改善のインパクト例
- 広告費:月100万円
- 現状CVR:1%、CV数:100件、CPA:10,000円
- 改善後CVR:2%、CV数:200件、CPA:5,000円
CVRを2倍にすれば、同じ広告費でCPA半分、CV数2倍を実現できます。
LP改善の基本的な考え方
1. ユーザー視点で考える
- 何を求めてこのページに来たか
- どんな情報があれば安心できるか
- 何が行動の障壁になっているか
2. データに基づいて改善する
- ヒートマップで行動を可視化
- A/Bテストで効果を検証
- 仮説→実行→検証のサイクル
3. 優先順位をつける
- インパクトの大きい要素から改善
- ファーストビュー、CTA、フォームが最優先
チェックリスト:ファーストビュー(10項目)
ファーストビューは、ユーザーが最初に見る画面です。ここで興味を引けなければ、離脱されてしまいます。
1. ヘッドラインは明確か
☐ 商品・サービスの価値が3秒で伝わる ☐ ターゲットが「自分のことだ」と感じる ☐ 具体的なベネフィットが含まれている ☐ 広告のメッセージと一貫性がある
悪い例:「革新的なソリューションで、ビジネスを変革」 良い例:「問い合わせ対応を80%自動化。月額3万円から」
2. サブヘッドラインは補足できているか
☐ ヘッドラインを補足・強化している ☐ 追加のベネフィットや差別化ポイントを提示 ☐ 読みやすい長さ(2〜3行以内)
3. メインビジュアルは適切か
☐ 商品・サービスのイメージが伝わる ☐ ターゲットに響くビジュアル ☐ 高品質で信頼感がある ☐ スマートフォンでも見やすい
4. CTAボタンがファーストビュー内にあるか
☐ スクロールせずにCTAが見える ☐ ボタンの色が目立つ ☐ ボタンのテキストが具体的
5. 信頼要素があるか
☐ 導入実績・利用者数 ☐ 企業ロゴ(導入企業) ☐ 受賞歴・メディア掲載 ☐ 認証マーク
6. ターゲットが明確か
☐ 誰向けのサービスかわかる ☐ ターゲットの課題に言及している
7. 広告との一貫性があるか
☐ 広告のキーワードがファーストビューに含まれる ☐ 広告で訴求した内容が反映されている ☐ デザインのトンマナが一致している
8. 読み込み速度は速いか
☐ ファーストビューが3秒以内に表示される ☐ 画像が最適化されている
9. スマートフォンで見やすいか
☐ テキストが読みやすいサイズ ☐ ボタンがタップしやすい ☐ 重要な要素が見切れていない
10. 余計な要素がないか
☐ グローバルナビゲーションを最小限に ☐ 離脱を促すリンクがない ☐ 情報が整理されている
チェックリスト:コンテンツ・構成(15項目)
11. ユーザーの課題に共感しているか
☐ ターゲットの悩み・課題を言語化 ☐ 「あるある」と感じる具体例 ☐ 課題を放置するリスクの提示
12. 解決策が明確か
☐ 商品・サービスがどう課題を解決するか ☐ 具体的な機能・特徴の説明 ☐ 競合との差別化ポイント
13. ベネフィットが伝わっているか
☐ 機能ではなく「得られる結果」を強調 ☐ 数値で効果を示している ☐ Before/Afterの比較
機能:「AIによる自動分析機能」 ベネフィット:「分析時間を90%削減、月20時間の工数削減」
14. 社会的証明があるか
☐ お客様の声・レビュー ☐ 導入企業のロゴ・実績 ☐ 具体的な数値(利用者数、満足度など) ☐ 事例・ケーススタディ
15. お客様の声は具体的か
☐ 実名・顔写真(可能であれば) ☐ 属性情報(業種、役職など) ☐ 具体的なエピソード ☐ 数値での効果
16. 導入事例があるか
☐ ターゲットに近い企業の事例 ☐ 導入前後の変化が明確 ☐ 数値での効果測定
17. 料金・プランは明確か
☐ 料金体系がわかりやすい ☐ 含まれる内容が明確 ☐ お得感・安心感のある見せ方
18. よくある質問(FAQ)があるか
☐ 購入・申込の障壁になる疑問を解消 ☐ 簡潔でわかりやすい回答 ☐ 適切な量(5〜10個程度)
19. 保証・サポート情報があるか
☐ 返金保証、無料トライアルなど ☐ サポート体制の説明 ☐ 安心して申し込める要素
20. 緊急性・限定性があるか
☐ 期間限定のオファー ☐ 数量限定 ☐ 早期申込特典
※ただし、虚偽の緊急性は逆効果
21. コンテンツの順番は適切か
☐ 読者の思考の流れに沿っている ☐ 重要な情報が上部にある ☐ 論理的に構成されている
推奨構成
- 課題の提示
- 解決策の提示
- 特徴・ベネフィット
- 社会的証明
- 料金・プラン
- FAQ
- CTA
22. 見出しは効果的か
☐ スキャンしても内容がわかる ☐ ベネフィットが含まれている ☐ 読者の興味を引く
23. テキストは読みやすいか
☐ 簡潔な文章 ☐ 専門用語を避ける(または説明) ☐ 箇条書きの活用 ☐ 適切な改行・余白
24. 画像・動画は効果的か
☐ テキストを補完している ☐ 商品の使用イメージが伝わる ☐ 適切なサイズ・品質
25. 動画は活用されているか
☐ 商品説明動画 ☐ お客様の声動画 ☐ 使い方・デモ動画 ☐ 自動再生は控えめに
チェックリスト:CTA・ボタン(10項目)
CTAは、CVに直結する最重要要素です。
26. CTAボタンは目立つか
☐ ページ内で最も目立つ色 ☐ 十分な大きさ ☐ 周囲に余白がある
27. ボタンのテキストは具体的か
☐ 行動を明確に示している ☐ 得られるベネフィットを含む
悪い例:「送信」「こちら」「詳細」 良い例:「無料で資料をダウンロード」「30日間無料で試す」
28. CTAの配置は適切か
☐ ファーストビュー内 ☐ コンテンツの区切りごと ☐ ページ最下部 ☐ 追従するCTA(固定ボタン)
29. CTAの周辺に補足情報があるか
☐ 「無料」「◯秒で完了」などの安心材料 ☐ プライバシーポリシーへのリンク ☐ 「クレジットカード不要」など
30. マイクロコピーは効果的か
☐ ボタン周辺の補足テキスト ☐ 不安を解消する情報 ☐ 行動を後押しするメッセージ
例
- 「1分で登録完了」
- 「いつでも解約可能」
- 「営業電話はしません」
31. CTAの数は適切か
☐ メインCTAは1つに絞る ☐ 選択肢が多すぎない ☐ サブCTA(電話、チャット等)は控えめに
32. 緊急性を示しているか
☐ 「今すぐ」「本日限定」などの文言 ☐ カウントダウンタイマー(適切に使用)
33. ホバー・タップ時の反応があるか
☐ ホバー時の色変化 ☐ クリック感のあるデザイン
34. CTAは行動の障壁を下げているか
☐ 「まずは無料相談」など低いハードル ☐ 複数のCV地点(資料DL、問い合わせ等)
35. スマートフォンでタップしやすいか
☐ 最低44px × 44pxのサイズ ☐ 周囲に十分な余白 ☐ 追従ボタンの使いやすさ
チェックリスト:フォーム(10項目)
フォームは、多くのユーザーが離脱するポイントです。
36. 入力項目は最小限か
☐ 本当に必要な項目だけに絞る ☐ 不要な項目を削除 ☐ 任意項目を減らす
目安
- 3項目以下:高いCVRが期待
- 7項目以上:CVR低下のリスク
37. 入力のしやすさは確保されているか
☐ 入力例(プレースホルダー)の表示 ☐ 適切な入力タイプ(tel、email等) ☐ オートコンプリートの対応
38. エラー表示はわかりやすいか
☐ リアルタイムでのエラー表示 ☐ 具体的なエラーメッセージ ☐ エラー箇所が明確
39. 必須・任意の区別は明確か
☐ 必須項目にマークがある ☐ 任意項目は「任意」と明記
40. 入力補助機能があるか
☐ 郵便番号からの住所自動入力 ☐ フリガナの自動入力 ☐ 日付のカレンダー選択
41. ステップ形式になっているか
☐ 長いフォームは複数ステップに分割 ☐ 進捗表示(ステップ1/3など) ☐ 次のステップが見える安心感
42. 入力内容の確認画面は適切か
☐ 確認画面の有無を検討 ☐ 簡素な確認(離脱を防ぐ)
43. 送信後の画面は適切か
☐ 送信完了の明確な表示 ☐ 次のステップの案内 ☐ コンバージョンタグの設置
44. プライバシーへの配慮があるか
☐ プライバシーポリシーへのリンク ☐ 情報の利用目的の明示 ☐ SSL対応(https)
45. スマートフォンでの入力しやすさ
☐ タップしやすいフォーム要素 ☐ キーボードタイプの最適化 ☐ 縦スクロールのみで完結
チェックリスト:信頼性・安心感(5項目)
46. 運営者情報は明確か
☐ 会社名、住所、電話番号 ☐ 代表者名 ☐ 設立年、実績
47. セキュリティ対策は示されているか
☐ SSL証明書(https) ☐ セキュリティマーク ☐ 決済のセキュリティ(EC)
48. 問い合わせ先は明確か
☐ 電話番号の記載 ☐ 問い合わせフォーム ☐ チャットサポート(あれば)
49. 返品・キャンセルポリシーは明確か
☐ 返品条件の明示 ☐ キャンセル方法の説明 ☐ 返金保証(あれば)
50. 第三者の評価があるか
☐ メディア掲載実績 ☐ 受賞歴 ☐ 認証・資格 ☐ 口コミサイトの評価
LP改善の進め方
ステップ1:現状分析
確認すべき指標
- CVR(コンバージョン率)
- 直帰率
- 平均滞在時間
- スクロール率(ヒートマップ)
- クリック箇所(ヒートマップ)
使用ツール
- GA4:基本指標
- Microsoft Clarity:無料ヒートマップ
- Hotjar:ヒートマップ、セッション録画
ステップ2:課題の特定
チェックリストと現状データを照らし合わせ、改善ポイントを特定します。
優先順位の目安
- ファーストビュー(離脱が最も多い)
- CTA・ボタン(直接CVに影響)
- フォーム(CV直前の離脱防止)
- コンテンツ(理解・納得の促進)
- 速度・技術(全体の土台)
ステップ3:A/Bテストの実施
改善案をA/Bテストで検証します。
テストの進め方
- 1要素ずつテスト(複数同時は避ける)
- 十分なサンプルサイズを確保
- 統計的有意差を確認
- 勝ちパターンを本番反映
A/Bテストツール
- VWO
- Optimizely
- Google Optimize(終了、代替検討)
- AB Tasty
ステップ4:継続的な改善
一度の改善で終わらず、PDCAサイクルを回し続けます。
改善サイクルの例
- 月1回:データ確認、課題特定
- 月2〜4回:A/Bテスト実施
- 四半期:大きな改善(リニューアル検討)
よくある質問
Q. LP改善で最も効果が出やすい要素は何ですか?
A. 一般的に、ファーストビューのヘッドライン、CTAボタン、フォームの入力項目数の改善が最も効果が出やすいです。特にフォームの入力項目を減らすだけで、CVRが数十%改善するケースもあります。
Q. A/Bテストはどれくらいの期間実施すべきですか?
A. 最低2週間、できれば4週間程度のデータで判断することを推奨します。また、各パターンで100CV以上のデータがあると、統計的に信頼できる結果になります。
Q. スマートフォンとPCで別々のLPを作るべきですか?
A. トラフィックの大半がスマートフォンの場合は、スマートフォンファーストで設計し、レスポンシブ対応するのが一般的です。ただし、BtoBなどPCからのアクセスが多い場合は、PC表示も重視してください。
Q. LPの長さはどれくらいが適切ですか?
A. 商材の複雑さ、単価、ターゲットによって異なります。高単価・BtoBは長め(情報量重視)、低単価・衝動買いは短め(シンプル重視)が目安です。ヒートマップでスクロール率を確認し、読まれていない部分は削除を検討してください。
まとめ
LP改善は、CVRを向上させ、広告効果を最大化するための最も費用対効果の高い施策です。本記事のチェックリスト50項目を参考に、自社のLPを見直してみてください。
LP改善の優先順位
- ファーストビュー:3秒で価値を伝える
- CTA:目立つ、具体的、押しやすい
- フォーム:入力項目を最小限に
- コンテンツ:ベネフィットと社会的証明
- 信頼性:安心して申し込める要素
改善のポイント
- データに基づいて改善する
- A/Bテストで効果を検証する
- 1要素ずつ改善する
- 継続的にPDCAを回す
LPの改善に終わりはありません。市場環境、競合、ユーザーのニーズは常に変化しています。定期的にチェックリストを見直し、継続的な改善を行いましょう。
チェックリストダウンロード
本記事のチェックリスト50項目は、実際のLP改善にお使いいただけます。各項目をチェックしながら、改善ポイントを見つけてください。
チェックリストの活用方法
- 現状のLPを見ながら、各項目をチェック
- 「☐」が残っている項目を改善候補に
- 優先順位をつけて改善を実施
- A/Bテストで効果を検証
用語解説
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| LP | Landing Pageの略。広告のリンク先となるページ |
| CVR | Conversion Rateの略。コンバージョン率 |
| CTA | Call To Actionの略。行動を促すボタンやリンク |
| ファーストビュー | スクロールせずに最初に見える画面 |
| ヒートマップ | ユーザーの行動を色で可視化するツール |
| A/Bテスト | 2つのパターンを比較して効果を検証する手法 |
| EFO | Entry Form Optimizationの略。フォーム最適化 |
| マイクロコピー | ボタン周辺などの短い補足テキスト |
| 社会的証明 | 他者の評価や行動を示すことで信頼性を高める要素 |
| レスポンシブ | 画面サイズに応じてデザインが変わる設計 |
※本記事の情報は2025年1月時点のものです。LP改善のベストプラクティスは常に進化していますので、最新のトレンドもチェックしてください。
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