「kintoneって何ができるの?」「Excelで管理している業務をシステム化したい」「プログラミングなしでアプリを作りたい」
kintone(キントーン)は、サイボウズ社が提供するビジネスアプリ作成プラットフォームです。プログラミング不要で業務アプリを作成でき、中小企業のDX推進に広く活用されています。
本記事では、kintoneの基本から導入のポイントまで詳しく解説します。
kintoneとは
kintoneの概要
kintone(キントーン)は、ドラッグ&ドロップで業務アプリを作成できるクラウドサービスです。
主な特徴:
- ノーコードでアプリ作成
- データベース+コミュニケーション
- 豊富なカスタマイズ性
- API・プラグインで機能拡張
- セキュリティ対応(ISO27001等)
- スマホアプリ対応
kintoneでできること
業務アプリの例:
- 顧客管理(CRM)
- 案件・商談管理
- 日報・報告書
- 勤怠管理
- 経費精算
- 在庫管理
- タスク管理
- 問い合わせ管理
コミュニケーション機能:
- レコード単位でのコメント
- スペース(プロジェクト専用の場)
- お知らせ掲示板
- メンション機能
Excelとの違い
| 項目 | kintone | Excel |
|---|---|---|
| 同時編集 | ◎ 複数人で同時可能 | △ 制限あり |
| データの一元管理 | ◎ クラウドで管理 | × ファイル散在 |
| 権限管理 | ◎ 細かく設定可能 | △ 難しい |
| 履歴管理 | ◎ 自動で保存 | × 手動 |
| モバイル対応 | ◎ アプリあり | △ 閲覧中心 |
| 検索性 | ◎ 高い | △ 限定的 |
| コミュニケーション | ◎ 内蔵 | × なし |
料金プラン
プラン比較
| プラン | 月額料金 | 主な機能 |
|---|---|---|
| ライトコース | 780円/ユーザー | 基本機能のみ |
| スタンダードコース | 1,500円/ユーザー | 全機能利用可能 |
※最低5ユーザーから契約 ※年額契約で割引あり
ライトコースとスタンダードコースの違い
ライトコースで使えない機能:
- アプリ間のルックアップ
- 外部サービス連携
- JavaScript/CSSカスタマイズ
- プラグイン
- 拡張機能
- ゲストスペース機能
選び方の目安:
- シンプルな用途:ライトコース
- 本格的な業務システム構築:スタンダードコース
無料トライアル
30日間の無料トライアルが利用可能です。
トライアルの特徴:
- スタンダードコースの全機能を試せる
- 5ユーザーまで無料
- 本契約後もデータを引き継げる
kintoneの基本構成
アプリ
データを管理する単位。Excelの「シート」に相当します。
アプリの構成要素:
- フィールド(データ項目)
- レコード(1件のデータ)
- ビュー(データの表示方法)
フィールドの種類
| フィールド | 用途 |
|---|---|
| 文字列(1行) | 名前、タイトルなど |
| 文字列(複数行) | 説明、備考など |
| リッチエディター | 書式付きテキスト |
| 数値 | 金額、数量など |
| 日付 | 日付データ |
| 日時 | 日付+時刻 |
| ドロップダウン | 選択肢から1つ選択 |
| ラジオボタン | 選択肢から1つ選択 |
| チェックボックス | 複数選択可能 |
| ユーザー選択 | kintoneユーザーを指定 |
| 添付ファイル | ファイルのアップロード |
| リンク | URLリンク |
| 計算 | 自動計算 |
| ルックアップ | 他アプリからデータ参照 |
| 関連レコード | 他アプリのレコードを表示 |
スペース
プロジェクトやチーム単位でのコミュニケーションの場。
スペースでできること:
- 掲示板(スレッド形式の議論)
- アプリの配置
- メンバー管理
- ファイル共有
アプリの作成方法
方法1: テンプレートから作成
kintoneには100種類以上のテンプレートが用意されています。
人気のテンプレート:
- 顧客リスト
- 案件管理
- 日報
- タスク管理
- 問い合わせ管理
手順:
- 「アプリを作成」をクリック
- 「サンプルアプリを追加」を選択
- カテゴリからテンプレートを選択
- 必要に応じてカスタマイズ
方法2: ゼロから作成
手順:
- 「アプリを作成」をクリック
- 「はじめから作成」を選択
- フィールドをドラッグ&ドロップで配置
- 各フィールドの設定を調整
- アプリを公開
方法3: Excelからインポート
既存のExcelデータを取り込んでアプリを作成できます。
手順:
- 「アプリを作成」をクリック
- 「Excel/CSVから作成」を選択
- ファイルをアップロード
- フィールドの対応を確認
- アプリを公開
活用事例
事例1: 顧客管理(CRM)
課題: Excelで顧客情報を管理していたが、ファイルが散在して最新情報がわからない。
解決: kintoneで顧客管理アプリを作成。商談履歴も紐付けて一元管理。
効果:
- 顧客情報の一元化
- 対応履歴の見える化
- 引き継ぎがスムーズに
事例2: 日報・報告書
課題: メールで日報を提出していたが、検索しにくく、フィードバックも大変。
解決: 日報アプリを作成。コメント機能でフィードバック。
効果:
- 提出・確認の効率化
- 過去の日報を簡単に検索
- チーム間の情報共有
事例3: 案件管理
課題: 案件の進捗がExcelで管理されており、リアルタイムな状況把握が困難。
解決: 案件管理アプリを作成。ステータス管理と金額集計を自動化。
効果:
- 進捗の見える化
- 売上予測の精度向上
- 会議資料作成の時間削減
事例4: 問い合わせ管理
課題: メールでの問い合わせ対応が属人化。対応漏れや二重対応が発生。
解決: 問い合わせ管理アプリを作成。担当者のアサインと対応状況を管理。
効果:
- 対応漏れの防止
- 対応品質の均一化
- 分析によるFAQ作成
導入のステップ
Step 1: 目的の明確化
検討すべきこと:
- どの業務をシステム化したいか
- 現状の課題は何か
- 誰が使うのか
- 期待する効果は何か
Step 2: 無料トライアルで検証
トライアル期間にやるべきこと:
- テンプレートを試す
- 自社業務に合わせたアプリを試作
- 実際のデータで動かしてみる
- 操作感を確認
Step 3: 本契約・設定
決めるべきこと:
- プランの選択
- ユーザー数
- 管理者の設定
- セキュリティ設定
Step 4: 本番運用・改善
ポイント:
- 小さく始めて徐々に拡大
- ユーザーの声を反映して改善
- 定期的な棚卸し(不要なアプリの整理)
カスタマイズと拡張
JavaScript/CSSカスタマイズ
スタンダードコースでは、JavaScript/CSSで画面や機能をカスタマイズできます。
できること:
- 入力チェックの追加
- 自動計算の拡張
- 画面デザインの変更
- 外部サービスとの連携
プラグイン
有料・無料のプラグインで機能を追加できます。
人気のプラグイン:
- 帳票出力プラグイン
- カレンダープラグイン
- ガントチャートプラグイン
- PDF出力プラグイン
外部サービス連携
連携できるサービス例:
- メール(自動通知)
- Googleカレンダー
- Slack
- LINE WORKS
- 会計ソフト(freee、マネーフォワードなど)
- MA/SFAツール
他ツールとの比較
kintone vs Salesforce
| 項目 | kintone | Salesforce |
|---|---|---|
| 価格 | 安い | 高い |
| カスタマイズ性 | 高い | 非常に高い |
| 学習コスト | 低い | 高い |
| 導入規模 | 中小企業向け | 大企業向け |
| 日本語サポート | 充実 | あり |
kintone vs Notion
| 項目 | kintone | Notion |
|---|---|---|
| 得意分野 | 業務システム構築 | ドキュメント管理 |
| データベース機能 | 強い | 中程度 |
| ワークフロー | あり | 弱い |
| 権限管理 | 細かい | 基本的 |
| API連携 | 充実 | 基本的 |
よくある質問
Q. プログラミングは必要ですか?
A. 基本的な機能はノーコードで実現できます。より高度なカスタマイズにはJavaScriptの知識があると便利ですが、プラグインで対応できることも多いです。
Q. 何人から使えますか?
A. 最低5ユーザーからの契約となります。5人未満の場合でも、5ユーザー分の料金がかかります。
Q. セキュリティは大丈夫ですか?
A. ISO27001、ISO27017、ISO27018の認証を取得しており、金融機関や官公庁でも導入されています。
Q. 他のシステムからデータ移行はできますか?
A. Excel/CSVからのインポート機能があります。また、APIを使って他システムからの移行も可能です。
まとめ
kintoneは、中小企業のDX推進に最適なプラットフォームです。
kintone導入のポイント:
-
目的を明確に
- 解決したい課題を特定
- 対象業務を絞り込む
- 期待する効果を定義
-
スモールスタート
- 無料トライアルで検証
- 1つのアプリから始める
- 成功体験を積む
-
ユーザーを巻き込む
- 現場の意見を反映
- 使いやすさを重視
- 継続的な改善
-
段階的に拡大
- 成功事例を横展開
- プラグインで機能追加
- 外部連携で効率化
まずは無料トライアルで、kintoneの可能性を体感してみてください。
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※本記事の情報は2025年1月時点のものです。kintoneの機能や料金は変更される可能性がありますので、最新情報は公式サイトをご確認ください。