「freeeを導入したいけど、使いこなせるか不安」「初期設定の方法がわからない」「確定申告まで本当にできる?」
クラウド会計ソフト「freee」は、簿記の知識がなくても使えるよう設計されていますが、初めての方には難しく感じる部分もあるでしょう。
本記事では、freeeの基本的な使い方から確定申告までの流れを、初心者向けにわかりやすく解説します。
freeeとは
クラウド会計ソフトの特徴
freee(フリー)は、クラウド型の会計ソフトです。インターネット環境があれば、どこからでもアクセスでき、データは自動でバックアップされます。
freeeの主な特徴:
- 銀行口座・クレジットカードと自動連携
- AIによる仕訳の自動提案
- スマホアプリで領収書を撮影・記録
- 確定申告書類を自動作成
- 請求書・見積書の作成機能
料金プラン
| プラン | 月額料金 | 主な機能 |
|---|---|---|
| スターター | 1,980円 | 基本的な記帳・確定申告 |
| スタンダード | 3,980円 | 請求書作成・消費税申告 |
| プレミアム | 39,800円/年 | 電話サポート・経営分析 |
※個人事業主向けプランの場合。法人向けは別料金体系。
freeeが向いている人
おすすめのケース:
- 個人事業主・フリーランス
- 簿記の知識がない方
- 経理業務を効率化したい小規模事業者
- 確定申告を自分でやりたい方
他のソフトを検討すべきケース:
- 複雑な仕訳が多い製造業など
- 既存の業務フローを変えたくない
- インターネット環境が不安定
初期設定の手順
Step 1: アカウント作成
- freeeの公式サイトにアクセス
- 「無料で始める」をクリック
- メールアドレスとパスワードを入力
- 事業形態(個人/法人)を選択
- 業種・事業開始日を入力
ポイント:
- 30日間の無料トライアルがあります
- 事業開始日は開業届の日付と合わせましょう
Step 2: 基本情報の設定
アカウント作成後、以下の情報を設定します。
設定項目:
- 事業者名・屋号
- 住所・電話番号
- 決算月(個人事業主は12月固定)
- 消費税の設定(課税/免税)
Step 3: 勘定科目の確認
freeeには一般的な勘定科目があらかじめ設定されています。必要に応じて追加・編集が可能です。
よく使う勘定科目:
| 区分 | 勘定科目例 |
|---|---|
| 売上 | 売上高、雑収入 |
| 仕入 | 仕入高 |
| 経費 | 通信費、消耗品費、旅費交通費、接待交際費 |
| 資産 | 現金、普通預金、売掛金 |
| 負債 | 買掛金、未払金、借入金 |
銀行口座・クレジットカードの連携
連携のメリット
銀行口座やクレジットカードを連携すると、取引明細が自動で取り込まれます。
メリット:
- 入力の手間が大幅に削減
- 入力ミスの防止
- リアルタイムで残高を確認
- 過去の取引も一括取得可能
連携の手順
-
「口座」メニューを開く
- 左側メニューから「口座」→「口座を登録」
-
金融機関を選択
- 銀行名を検索して選択
- 対応している主要銀行:三菱UFJ、三井住友、みずほ、ゆうちょ、楽天銀行など
-
認証情報を入力
- インターネットバンキングのログイン情報を入力
- 二要素認証がある場合は追加認証
-
同期を確認
- 明細が取り込まれていることを確認
対応している金融機関
銀行:
- メガバンク(三菱UFJ、三井住友、みずほ)
- ゆうちょ銀行
- ネット銀行(楽天、住信SBI、PayPay銀行など)
- 地方銀行(多数対応)
クレジットカード:
- VISA、Mastercard、JCB、AMEX
- 各社発行のカード(楽天カード、三井住友カードなど)
その他:
- PayPal
- Stripe
- Square
日々の記帳方法
自動仕訳の活用
銀行・カードを連携している場合、取引明細から自動で仕訳候補が作成されます。
自動仕訳の流れ:
- 明細が取り込まれる
- AIが勘定科目を推測
- 内容を確認して「登録」をクリック
推測精度を上げるコツ:
- 最初は手動で正しい勘定科目を選択
- 同じ取引先は次回から自動で同じ科目が適用される
- 「自動登録ルール」を設定しておくと便利
手動での仕訳入力
現金取引など、自動で取り込めない取引は手動で入力します。
入力方法:
-
取引を登録
- 「取引」→「取引を登録」
- 日付、金額、勘定科目を入力
-
簡単入力モード
- 「収入」か「支出」を選択
- 取引内容を入力するだけでOK
入力例(支出の場合):
日付:2025/01/15
支出:3,000円
勘定科目:消耗品費
取引先:〇〇文具店
メモ:事務用品購入
領収書の取り込み
スマホアプリを使えば、領収書を撮影して記録できます。
手順:
- freeeアプリを開く
- カメラアイコンをタップ
- 領収書を撮影
- 日付・金額・勘定科目を確認して保存
ポイント:
- OCR機能で金額を自動認識
- 撮影した画像は証憑として保存される
- 電子帳簿保存法にも対応
請求書の作成
請求書作成の手順
freeeでは、会計と連動した請求書を作成できます。
-
「取引」→「請求書」
-
「請求書を作成」をクリック
-
必要事項を入力
- 請求先(取引先名、住所)
- 品目・数量・単価
- 支払期限
- 振込先口座
-
プレビューで確認
-
PDFで保存 or メール送信
請求書の自動化
定期的な請求がある場合、「定期請求」機能で自動化できます。
設定例:
- 毎月1日に自動で請求書を作成
- 作成後、自動でメール送信
- 入金確認後、自動で消込
確定申告の流れ
確定申告書の作成
freeeを使えば、日々の記帳データから確定申告書を自動作成できます。
対応している申告:
- 青色申告(65万円控除・10万円控除)
- 白色申告
- 消費税申告
確定申告の手順
Step 1: 年間の取引を確定
- 12月31日までの取引をすべて入力
- 未処理の取引がないか確認
Step 2: 決算整理
- 減価償却費の計算(自動)
- 棚卸資産の入力(必要な場合)
- 家事按分の設定
Step 3: 確定申告書の作成
- 「確定申告」メニューから開始
- 質問に答えていくだけで書類が完成
- 控除関係(社会保険料、生命保険料など)を入力
Step 4: 電子申告 or 印刷
- e-Tax連携で電子申告
- または印刷して税務署に提出
青色申告65万円控除の要件
freeeで65万円控除を受けるには、以下の条件を満たす必要があります。
要件:
- 複式簿記で記帳(freeeなら自動で対応)
- 貸借対照表と損益計算書を添付
- 申告期限内に提出
- e-Taxで電子申告 または 電子帳簿保存
よくある操作方法
勘定科目の追加
- 「設定」→「勘定科目の設定」
- 「勘定科目を追加」をクリック
- 科目名と区分を入力
取引先の登録
- 「設定」→「取引先の設定」
- 「取引先を追加」をクリック
- 取引先名、住所、担当者などを入力
過去の取引の修正
- 「取引」→「取引の一覧」
- 修正したい取引を検索
- クリックして編集モードへ
- 内容を修正して保存
データのエクスポート
- 「レポート」→「仕訳帳」
- 期間を指定
- 「エクスポート」からCSV/PDF出力
freeeを使いこなすコツ
1. 毎日少しずつ記帳する
溜め込むと後で大変になります。1日5分でも、こまめに処理しましょう。
2. 自動登録ルールを活用する
よく発生する取引は、自動登録ルールを設定しておくと効率的です。
設定例:
- 〇〇銀行からの振込 → 売上高
- Amazon → 消耗品費
- Suicaチャージ → 旅費交通費
3. タグ機能で管理する
タグを使って、プロジェクト別や案件別に収支を管理できます。
4. ヘルプとサポートを活用する
freeeには充実したヘルプページがあります。わからないことがあれば検索しましょう。
他の会計ソフトとの比較
| 項目 | freee | マネーフォワード | 弥生会計 |
|---|---|---|---|
| 対象 | 個人〜中小企業 | 個人〜中小企業 | 個人〜中堅企業 |
| 操作性 | 初心者向け | 簿記知識があると◎ | 簿記知識が必要 |
| 銀行連携 | ◎ | ◎ | ◎ |
| スマホアプリ | ◎ | ◎ | △ |
| サポート | チャット・メール | チャット・メール | 電話対応あり |
| 料金(個人) | 1,980円〜/月 | 1,280円〜/月 | 8,800円〜/年 |
よくある質問
Q. 簿記の知識がなくても使えますか?
A. はい、使えます。freeeは「簿記の知識がなくても使える」をコンセプトに設計されています。取引を入力する際も、借方・貸方ではなく「収入」「支出」で入力できます。
Q. 無料プランはありますか?
A. 30日間の無料トライアルがあります。その後は有料プランへの移行が必要です。ただし、無料のまま使い続けると、一部の機能に制限がかかります。
Q. 他の会計ソフトからデータを移行できますか?
A. はい、CSVファイルでインポートできます。弥生会計やマネーフォワードからのデータ移行にも対応しています。
Q. 税理士と一緒に使えますか?
A. はい、「税理士招待」機能で、税理士にアクセス権を付与できます。リアルタイムでデータを共有でき、修正やアドバイスを受けやすくなります。
まとめ
freeeは、クラウド会計ソフトの中でも特に初心者に優しい設計が特徴です。
freee導入のポイント:
-
初期設定を丁寧に
- 銀行・カード連携は必須
- 勘定科目は必要に応じてカスタマイズ
-
日々の記帳を習慣化
- 毎日5分でも処理する
- 自動仕訳を活用して効率化
-
確定申告に備える
- 年末に慌てないよう、定期的に見直し
- 控除関係の書類は早めに準備
まずは30日間の無料トライアルで試してみてください。
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※本記事の情報は2025年1月時点のものです。freeeの機能や料金は変更される可能性がありますので、最新情報は公式サイトをご確認ください。