ホームページ制作費用の全体像
ホームページ制作の費用は、サイトの種類、規模、依頼先によって大きく異なります。まずは全体像を把握しましょう。
費用を左右する主な要素
| 要素 | 影響度 | 説明 |
|---|---|---|
| サイトの種類 | ★★★★★ | コーポレートサイト、EC、LP等で異なる |
| ページ数 | ★★★★☆ | ページ数に比例して費用が増加 |
| デザインの複雑さ | ★★★★☆ | オリジナルデザインは高額に |
| 機能の数 | ★★★★☆ | 予約、会員、決済等で追加費用 |
| 依頼先 | ★★★☆☆ | 制作会社、フリーランス、ツール |
| 納期 | ★★☆☆☆ | 短納期は割増になることも |
| 運用・保守 | ★★☆☆☆ | 継続費用も考慮が必要 |
費用の内訳
ホームページ制作費用は、以下の項目で構成されます。
| 項目 | 内容 | 費用目安(割合) |
|---|---|---|
| ディレクション | 要件定義、進行管理 | 10〜20% |
| デザイン | ビジュアルデザイン作成 | 20〜30% |
| コーディング | HTML/CSS/JavaScriptの実装 | 20〜30% |
| システム開発 | CMS、予約機能、会員機能等 | 10〜30%(機能次第) |
| コンテンツ作成 | 原稿作成、写真撮影 | 5〜15% |
| テスト・公開 | 動作確認、本番公開 | 5〜10% |
サイト種類別の費用相場
コーポレートサイト(企業サイト)
会社の顔となる企業サイトの費用相場です。
規模別費用目安
| 規模 | ページ数 | 費用相場 | 制作期間 |
|---|---|---|---|
| 小規模 | 5〜10ページ | 30〜80万円 | 1〜2ヶ月 |
| 中規模 | 10〜30ページ | 80〜200万円 | 2〜3ヶ月 |
| 大規模 | 30ページ以上 | 200〜500万円 | 3〜6ヶ月 |
小規模サイト(30〜80万円)の内容例
- トップページ
- 会社概要
- 事業内容
- 採用情報
- お問い合わせ
- プライバシーポリシー
中規模サイト(80〜200万円)の追加内容例
- ブログ・お知らせ機能
- 実績・事例紹介
- スタッフ紹介
- よくある質問
- レスポンシブ対応の複雑なデザイン
ECサイト(ネットショップ)
オンラインで商品を販売するECサイトの費用相場です。
構築方法別費用目安
| 構築方法 | 費用相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| ASP利用(Shopify、BASE等) | 0〜50万円 | 初期費用を抑えられる、月額費用あり |
| オープンソース(EC-CUBE等) | 100〜300万円 | カスタマイズ性が高い |
| フルスクラッチ | 500万円以上 | 完全オリジナル、大規模向け |
ASP利用の場合の費用内訳
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 初期設定・デザインカスタマイズ | 10〜50万円 |
| 月額利用料(Shopify) | 約4,000〜38,000円 |
| 決済手数料 | 売上の3〜4%程度 |
ECサイトに必要な機能と追加費用
| 機能 | 追加費用目安 |
|---|---|
| 会員登録・ログイン | 10〜30万円 |
| ポイント機能 | 20〜50万円 |
| レビュー機能 | 10〜20万円 |
| 在庫連携 | 30〜100万円 |
| 基幹システム連携 | 50〜200万円 |
ランディングページ(LP)
広告からの流入を受けるLPの費用相場です。
デザインレベル別費用目安
| レベル | 費用相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| テンプレート利用 | 5〜15万円 | 既存デザインをカスタマイズ |
| セミオーダー | 15〜30万円 | 部分的にオリジナルデザイン |
| フルオーダー | 30〜80万円 | 完全オリジナルデザイン |
| 高級LP | 80〜150万円 | アニメーション、動画を駆使 |
LP費用に含まれる内容
- 構成案作成(ワイヤーフレーム)
- デザイン制作
- コーディング
- フォーム設置
- スマートフォン対応
コンバージョン率を上げるオプション
| オプション | 費用目安 | 効果 |
|---|---|---|
| A/Bテスト設計 | 10〜20万円 | 効果検証と改善 |
| ヒートマップ導入 | 月額5,000〜30,000円 | ユーザー行動分析 |
| EFO(入力フォーム最適化) | 10〜30万円 | フォーム離脱防止 |
採用サイト
採用活動に特化したサイトの費用相場です。
| 規模 | 費用相場 | 含まれる内容 |
|---|---|---|
| シンプル | 30〜80万円 | 募集要項、会社紹介、応募フォーム |
| 標準 | 80〜150万円 | 社員インタビュー、1日の流れ、動画 |
| 充実 | 150〜300万円 | 採用ブランディング、高品質な写真・動画 |
オウンドメディア・ブログ
記事コンテンツを発信するサイトの費用相場です。
| 規模 | 費用相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| WordPress構築 | 30〜80万円 | 記事投稿機能、カテゴリ管理 |
| カスタムCMS | 100〜200万円 | 独自機能、高度な権限管理 |
| 記事作成代行(別途) | 1記事2〜10万円 | SEO対策記事の執筆 |
依頼先別の費用比較
制作会社
費用相場: 50〜500万円以上
メリット
- 品質が安定している
- チームで対応、進行管理がしっかり
- デザイン、開発、マーケティングまで一貫対応
- 長期的なサポート体制
デメリット
- 費用が高め
- 担当者によって品質にばらつき
- 意思決定に時間がかかることも
制作会社の選び方
| チェックポイント | 確認方法 |
|---|---|
| 実績・事例 | ポートフォリオを確認 |
| 得意分野 | 同業種・同規模の事例があるか |
| 担当者の対応 | 問い合わせ時のレスポンス |
| 見積もりの詳細さ | 内訳が明確か |
| 運用サポート | 公開後のサポート体制 |
フリーランス
費用相場: 10〜100万円
メリット
- 費用を抑えられる
- 直接コミュニケーションで柔軟な対応
- 得意分野に特化した高品質
デメリット
- スキルのばらつきが大きい
- 大規模案件には不向き
- 長期サポートに不安がある場合も
- 連絡が取れなくなるリスク
フリーランスの探し方
| 探し方 | 特徴 |
|---|---|
| クラウドソーシング(ランサーズ、クラウドワークス) | 多数の候補から選べる、比較的低価格 |
| スキルマーケット(ココナラ) | 定額パッケージが多い |
| SNS(Twitter、Instagram) | ポートフォリオで判断しやすい |
| 知人の紹介 | 信頼性が高い |
ノーコード・ローコードツール(自作)
費用相場: 0〜数万円(月額費用別途)
主なツールと費用
| ツール | 初期費用 | 月額費用 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Wix | 無料〜 | 0〜2,600円 | 直感的な操作、豊富なテンプレート |
| STUDIO | 無料〜 | 0〜5,280円 | 日本製、デザイン自由度高い |
| WordPress.com | 無料〜 | 0〜5,220円 | 世界シェアNo.1、プラグイン豊富 |
| Squarespace | なし | 約2,000円〜 | 洗練されたデザイン |
| Jimdo | 無料〜 | 0〜2,460円 | AI自動作成機能あり |
メリット
- 大幅なコスト削減
- 自分で更新・修正できる
- スピーディーに公開可能
デメリット
- デザインの自由度に限界
- 複雑な機能は実装困難
- 学習コストがかかる
- SEO対策に限界がある場合も
見積もりの見方
見積書の基本項目
制作会社からの見積書には、以下の項目が含まれます。
| 項目 | 内容 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| ディレクション費 | 要件定義、進行管理 | 全体の10〜20%が目安 |
| デザイン費 | ビジュアルデザイン作成 | ページ数×単価で計算されることが多い |
| コーディング費 | HTML/CSS実装 | レスポンシブ対応の有無 |
| システム開発費 | CMS、機能開発 | 機能ごとの内訳を確認 |
| コンテンツ制作費 | 原稿、写真、動画 | 自社で用意する場合は不要 |
| テスト・公開費 | 動作確認、公開作業 | ブラウザテストの範囲 |
| 運用・保守費 | 公開後のサポート | 月額費用の内容を確認 |
見積もり比較のポイント
複数社から見積もりを取る際のチェックポイントです。
比較表テンプレート
| 項目 | A社 | B社 | C社 |
|---|---|---|---|
| 総額 | |||
| ページ数 | |||
| デザイン案数 | |||
| 修正回数上限 | |||
| CMS有無 | |||
| スマホ対応 | |||
| 納期 | |||
| 運用費(月額) | |||
| 担当者の印象 | |||
| 実績 |
要注意の見積もり
- 内訳がない「一式」表記
- 修正費用が別途請求
- 著作権の扱いが不明
- 月額費用の詳細が不明
- 解約時の条件が不明
追加費用が発生しやすいケース
| ケース | 追加費用目安 |
|---|---|
| デザイン修正が多い | 1回5,000〜30,000円 |
| ページ追加 | 1ページ1〜5万円 |
| 機能追加 | 機能による |
| 納期短縮 | 10〜50%増し |
| 素材(写真・イラスト)購入 | 数千〜数万円 |
| ドメイン・サーバー代行 | 月額1,000〜5,000円 |
予算を抑えるコツ
1. 目的を明確にする
何のためのホームページか、目的を絞ることで不要な機能・ページを削減できます。
目的別の優先項目
| 目的 | 優先すべき項目 | 削減できる項目 |
|---|---|---|
| 名刺代わり | 会社概要、連絡先 | ブログ、高度なデザイン |
| 集客 | SEO対策、LP、導線設計 | 社内向けコンテンツ |
| 採用 | 社員紹介、会社の魅力 | 事業詳細 |
| EC | 商品ページ、決済機能 | 会社情報の充実 |
2. 素材を自社で用意する
写真、原稿、ロゴなどを自社で用意すれば、コンテンツ制作費を削減できます。
自社で用意できるもの
- 会社・スタッフの写真(スマホでも可)
- 原稿(会社概要、サービス説明)
- ロゴデータ
- 商品写真
用意する際の注意点
- 写真は明るく、高解像度で
- 原稿は誤字脱字をチェック
- ロゴはベクターデータ(AI、SVG)が望ましい
3. テンプレートを活用する
完全オリジナルではなく、テンプレートベースで制作することでデザイン費を削減できます。
削減効果の目安
- オリジナルデザイン: 50万円
- テンプレートカスタマイズ: 20万円
- 削減額: 30万円
4. 機能を最小限に絞る
「あったらいいな」ではなく「なければ困る」機能に絞りましょう。
優先度の考え方
| 優先度 | 機能例 |
|---|---|
| 必須 | お問い合わせフォーム、基本ページ |
| 高 | ブログ更新機能、レスポンシブ対応 |
| 中 | SNS連携、Googleマップ |
| 低(後から追加可) | 予約システム、会員機能 |
5. 補助金を活用する
IT導入補助金や小規模事業者持続化補助金を活用すれば、費用の1/2〜2/3が補助されます。
| 補助金 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|
| IT導入補助金 | 1/2〜3/4 | 〜450万円 |
| 小規模事業者持続化補助金 | 2/3 | 50〜200万円 |
運用・保守費用
ホームページは公開後も継続的な費用がかかります。
必須の維持費
| 項目 | 費用目安(年額) | 内容 |
|---|---|---|
| ドメイン | 1,000〜5,000円 | 〇〇.comなどのアドレス |
| サーバー | 3,000〜50,000円 | ホームページを置く場所 |
| SSL証明書 | 0〜20,000円 | https化(無料のものも多い) |
オプションの運用費
| 項目 | 費用目安(月額) | 内容 |
|---|---|---|
| 保守・サポート | 5,000〜30,000円 | 軽微な修正、問い合わせ対応 |
| コンテンツ更新 | 10,000〜50,000円 | ブログ更新、ページ追加 |
| セキュリティ対策 | 5,000〜20,000円 | アップデート、監視 |
| アクセス解析・改善 | 20,000〜100,000円 | レポート作成、改善提案 |
| 広告運用 | 広告費+運用費 | リスティング、SNS広告 |
保守契約の確認ポイント
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応範囲 | 何がどこまで含まれるか |
| 対応時間 | 営業時間内のみか、24時間か |
| 対応速度 | 問い合わせから何時間以内に対応か |
| 修正回数 | 月何回まで無料か |
| 解約条件 | いつでも解約可能か |
失敗しないための注意点
よくある失敗パターン
| 失敗 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 予算オーバー | 要件の膨張、追加発注 | 最初に要件を明確化 |
| 納期遅延 | 素材準備の遅れ、修正の繰り返し | スケジュールを共有 |
| イメージと違う | 打ち合わせ不足 | 参考サイトを具体的に伝える |
| 更新できない | 操作方法がわからない | マニュアル・レクチャーを依頼 |
| 集客できない | SEO対策不足 | 集客目的なら対策を含める |
契約前に確認すべきこと
契約前の確認チェックリスト:
- 著作権は自社に帰属するか
- ソースコードの引き渡しはあるか
- 他社への乗り換えは可能か
- キャンセル時の費用は
- 追加費用が発生する条件は
- 月額費用の詳細内訳は
- 解約時のデータ引き渡しは
まとめ
ホームページ制作費用の目安をまとめます。
サイト種類別相場
| サイト種類 | 費用相場 |
|---|---|
| コーポレートサイト(小規模) | 30〜80万円 |
| コーポレートサイト(中規模) | 80〜200万円 |
| ECサイト(ASP利用) | 10〜50万円 |
| ECサイト(オープンソース) | 100〜300万円 |
| ランディングページ | 5〜80万円 |
| 採用サイト | 30〜300万円 |
| オウンドメディア | 30〜200万円 |
依頼先別相場
| 依頼先 | 費用相場 |
|---|---|
| 制作会社 | 50〜500万円以上 |
| フリーランス | 10〜100万円 |
| ノーコードツール(自作) | 0〜数万円 |
予算を決める際のポイント
- 目的を明確にし、必要な機能を絞る
- 複数社から見積もりを取り、比較する
- 運用・保守費用も含めて検討する
- 補助金の活用を検討する
- 安さだけでなく、品質・サポート体制も重視する
適切な予算配分で、ビジネスに貢献するホームページを作りましょう。
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