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画像生成AIビジネス活用ガイド|Midjourney・DALL-E・Stable Diffusionの使い分けと実践テクニック

画像生成AIビジネス活用ガイド|Midjourney・DALL-E・Stable Diffusionの使い分けと実践テクニック

画像生成AIとは?

画像生成AIは、テキスト(プロンプト)を入力するだけで画像を自動生成できるAI技術です。従来はデザイナーに依頼していた画像制作を、専門知識がなくても行えるようになりました。

画像生成AIでできること

用途具体例
イラスト作成SNS投稿用画像、ブログのアイキャッチ
デザイン素材バナー、チラシの素材
プロトタイプWebサイトやアプリのイメージ作成
商品イメージ新商品の企画段階でのビジュアル化
アイデア出しコンセプトの可視化

ビジネスで画像生成AIを使うメリット

メリット詳細
コスト削減デザイン外注費の削減(1点数万円→月額数千円)
スピード向上数秒〜数分で画像生成、アイデアを即座に可視化
試行錯誤の容易さ何度でも修正・再生成が可能
クリエイティブの幅拡大専門スキルがなくても多様な表現が可能

主要な画像生成AIツール比較

代表的な3つのツール

ツール開発元特徴料金
MidjourneyMidjourney社芸術的・高品質月額10ドル〜
DALL-E 3OpenAI指示に忠実・使いやすいChatGPT Plus(月額20ドル)に含む
Stable DiffusionStability AI無料・カスタマイズ性高い無料〜(ローカル実行可)

各ツールの詳細比較

Midjourney

特徴

  • アート性の高い画像生成が得意
  • 独特の雰囲気・質感が人気
  • Discordを通じて利用

向いている用途

  • ブランディング素材
  • 高品質なビジュアル
  • アーティスティックな表現

料金プラン

プラン月額生成枚数特徴
Basic10ドル約200枚個人利用向け
Standard30ドル無制限(低速)商用利用可
Pro60ドル無制限(高速)ステルスモード
Mega120ドル無制限(最速)大量生成向け

DALL-E 3

特徴

  • テキスト指示への忠実度が高い
  • ChatGPTと統合されており使いやすい
  • 安全性への配慮が手厚い

向いている用途

  • 具体的な指示に基づく画像生成
  • イラスト・図解
  • 日本語での指示

利用方法

  • ChatGPT Plus(月額20ドル)に含まれる
  • Bing Image Creatorで無料利用可能(制限あり)

Stable Diffusion

特徴

  • オープンソースで無料利用可能
  • ローカル環境で実行可能(データが外部に出ない)
  • 追加学習(ファインチューニング)が可能

向いている用途

  • 大量の画像生成
  • カスタマイズが必要な用途
  • セキュリティ重視の環境

利用方法

方法特徴難易度
ローカル実行完全無料、高性能GPU必要
クラウドサービス簡単、従量課金
Webサービス(DreamStudio等)手軽、クレジット制

ツール選びのフローチャート

Q1: どのくらいの頻度で使う?
├── たまに使う → Q2へ
└── 毎日使う → Midjourney Standard以上 or Stable Diffusion

Q2: 品質とスピードどちらを重視?
├── 品質重視 → Midjourney
└── スピード重視 → DALL-E 3

Q3: 日本語で指示したい?
├── はい → DALL-E 3(日本語対応◎)
└── 英語OK → Midjourney

Q4: カスタマイズしたい?
├── はい → Stable Diffusion
└── そのまま使えればOK → Midjourney or DALL-E 3

効果的なプロンプトの書き方

画像生成AIの出力品質は、プロンプト(指示文)の書き方で大きく変わります。

プロンプトの基本構造

[被写体] + [スタイル] + [構図] + [雰囲気] + [品質指定]

A professional business meeting in a modern office,
corporate photography style,
wide shot,
bright and optimistic atmosphere,
high quality, 8k resolution

要素別のプロンプト例

1. 被写体(Subject)

日本語英語プロンプト
ビジネスパーソンbusiness professional, corporate worker
オフィスmodern office, workspace
商品product photography, merchandise
風景landscape, cityscape
抽象的なコンセプトabstract concept of [テーマ]

2. スタイル(Style)

スタイル英語プロンプト適した用途
写真風photorealistic, photography商品画像、人物
イラストillustration, vector artSNS投稿、資料
水彩画watercolor paintingブランディング
ミニマルminimalist, simpleロゴ、アイコン
3D3D render, CGIプロダクトデザイン

3. 構図(Composition)

構図英語プロンプト
全体像wide shot, full view
クローズアップclose-up, macro
俯瞰bird's eye view, top-down
正面front view, straight-on
斜めdiagonal, dynamic angle

4. 雰囲気(Mood)

雰囲気英語プロンプト
明るい・前向きbright, optimistic, cheerful
プロフェッショナルprofessional, corporate, clean
温かみのあるwarm, cozy, inviting
モダン・先進的modern, futuristic, innovative
落ち着いたcalm, serene, peaceful

5. 品質指定(Quality)

品質英語プロンプト
高解像度high resolution, 8k, 4k
高品質high quality, detailed
シャープsharp focus, crisp
適切なライティングprofessional lighting, studio lighting

業務別プロンプト例

SNS投稿用画像

Cheerful team collaboration in a bright modern office,
candid photography style,
natural lighting,
warm and friendly atmosphere,
high quality

ブログのアイキャッチ

Abstract concept of digital transformation,
modern minimalist illustration,
blue and white color scheme,
professional and clean,
simple background

商品イメージ

Sleek smartphone on a marble surface,
product photography,
studio lighting,
minimalist composition,
high-end advertising style

プレゼン資料用

Business growth concept with upward arrows and graphs,
flat design illustration,
corporate blue color palette,
clean and simple,
infographic style

業務別活用事例

1. マーケティング部門

用途活用方法効果
SNS投稿画像投稿ごとにオリジナル画像を生成エンゲージメント向上
バナー広告複数パターンを即座に作成しA/Bテスト制作スピード10倍
メルマガ画像季節やテーマに合わせた画像を作成デザイン外注費削減
ブログアイキャッチ記事内容に合った画像を生成統一感のあるビジュアル

事例:SNS運用での活用

Before(画像生成AI導入前)

  • 有料ストックフォトを購入(1点500〜3,000円)
  • デザイナーに依頼(1点5,000〜10,000円)
  • 準備に1〜3日かかる

After(画像生成AI導入後)

  • 自社で即座に生成(月額30ドル〜で無制限)
  • オリジナル画像で差別化
  • 準備時間10分程度

2. 商品企画・開発部門

用途活用方法
コンセプトビジュアル新商品のイメージを可視化
パッケージデザイン案複数パターンを素早く検討
プレゼン資料企画書にビジュアルを追加
モックアップ実物がない段階での商品イメージ

事例:新商品企画での活用

新商品のコンセプト画像生成プロンプト例

Innovative eco-friendly water bottle,
bamboo and stainless steel materials,
minimalist Japanese design,
product photography on natural wood background,
sustainable lifestyle concept,
professional advertising shot

3. 人事・採用部門

用途活用方法
採用サイトビジュアル職場の雰囲気を表現した画像
求人広告画像求人媒体用のアイキャッチ
社内報・社内資料イベント告知のビジュアル

4. 営業・提案部門

用途活用方法
提案書のビジュアルコンセプトを画像で表現
プレゼン資料インパクトのあるスライド作成
顧客向け資料イメージ図の作成

商用利用の注意点

画像生成AIを商用利用する際は、以下の点に注意が必要です。

各ツールの商用利用ルール

ツール商用利用条件
Midjourney有料プランで可能
DALL-E 3利用規約の範囲内で可能
Stable Diffusionライセンスによる

著作権に関する注意

生成画像の著作権

  • 現状、AI生成画像の著作権は法的にグレーゾーン
  • 日本では「人間の創作的寄与」が著作権発生の要件
  • プロンプト作成に創作性があれば著作権が認められる可能性

他者の権利侵害リスク

  • 実在の人物・キャラクターを生成しない
  • 他社のブランド・ロゴを含めない
  • 既存の作品に酷似した画像に注意

商用利用チェックリスト

□ 利用するツールの商用利用規約を確認した
□ 有料プランに加入している(必要な場合)
□ 実在の人物・キャラクターを含んでいない
□ 他社のブランド・商標を含んでいない
□ 既存の作品に酷似していないか確認した
□ クライアントへの納品の場合、AI生成であることを説明した

導入ステップ

ステップ1:目的の明確化

まず、何のために画像生成AIを導入するか明確にします。

目的適したツール
SNS運用の効率化DALL-E 3、Midjourney
デザイン外注費の削減Midjourney、Stable Diffusion
アイデアの可視化DALL-E 3(手軽)
大量の素材生成Stable Diffusion

ステップ2:トライアル

無料または低コストで試用します。

ツールトライアル方法
Midjourney無料トライアルあり(約25枚)
DALL-E 3Bing Image Creatorで無料利用
Stable Diffusionローカル実行またはDreamStudio

ステップ3:ガイドライン策定

社内での利用ルールを策定します。

【画像生成AI利用ガイドライン例】

1. 利用目的
   ・社内資料、SNS投稿、Webサイト素材の作成

2. 使用可能ツール
   ・Midjourney(Standardプラン以上)
   ・DALL-E 3(ChatGPT Plus経由)

3. 禁止事項
   ・実在の人物の生成
   ・他社ブランド・キャラクターの模倣
   ・不適切なコンテンツの生成

4. 商用利用時の確認事項
   ・利用規約を遵守しているか
   ・権利侵害の恐れがないか
   ・クライアント納品時はAI利用を説明

5. 保存・管理
   ・生成画像は社内サーバーに保存
   ・プロンプトも併せて記録

ステップ4:運用開始

実際の業務で活用を開始し、ノウハウを蓄積します。

効果測定の指標

  • 画像制作にかかる時間の変化
  • デザイン外注費の削減額
  • 生成画像の利用件数
  • チームの満足度

よくある質問(FAQ)

Q1: 画像生成AIで作った画像は商用利用できますか?

有料プランであれば、ほとんどのツールで商用利用可能です。ただし、各ツールの利用規約を確認してください。

Q2: 日本語でプロンプトを書いても大丈夫ですか?

DALL-E 3は日本語対応が優れています。Midjourneyは英語推奨ですが、日本語でもある程度動作します。品質を求める場合は英語がおすすめです。

Q3: 生成した画像の著作権は誰にありますか?

法的にはまだ明確ではありません。一般的には、生成者に一定の権利があると考えられていますが、各ツールの利用規約を確認してください。

Q4: 社内のセキュリティポリシー上、外部サービスが使えません

Stable Diffusionをローカル環境で実行すれば、データを外部に送信せずに利用できます。ただし、高性能なGPUを搭載したPCが必要です。

Q5: デザインの知識がなくても使えますか?

はい、基本的な操作は誰でも可能です。プロンプトの書き方を覚えれば、デザイン知識がなくても一定品質の画像を生成できます。


まとめ:画像生成AI活用のポイント

  1. 目的に合ったツールを選ぶ: Midjourney、DALL-E 3、Stable Diffusionそれぞれの特徴を理解
  2. プロンプトを工夫する: 被写体、スタイル、構図、雰囲気、品質を明確に指定
  3. 商用利用ルールを確認: 各ツールの利用規約を遵守
  4. 権利侵害に注意: 実在の人物やブランドを生成しない
  5. 社内ガイドラインを策定: 利用ルールを明確化
  6. 継続的に改善: 生成結果を見ながらプロンプトを調整

画像生成AIは、デザイン業務を効率化し、クリエイティブの幅を広げる強力なツールです。まずは無料トライアルで試してみて、自社に合った活用方法を見つけていきましょう。


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